日本顕微鏡歯科学会 「第1回歯科衛生士セミナー」


2018年11月25日(日)、日本顕微鏡歯科学会「第1回歯科衛生士セミナー」が、TKP神田駅前ビジネスセンターにて開催されました。

本会としては初となる歯科衛生士セミナーで、60名の定員が募集開始後かなり早い段階で満席となり、その後も問い合わせが多く寄せられたそうです。「歯科衛生士が顕微鏡を使う」ということへの、注目度の高さが伺えました。

まず初めに、三橋純先生(デンタルみつはし開業)からの開会の挨拶です。歯科衛生士が顕微鏡を使うということは、医学的にも、院長からも、患者さんからも求められていることであり、これから一緒に歯科衛生士が使う顕微鏡の分野を盛り上げていきましょう、とお話しされました。

歯科衛生士が顕微鏡を使うには当然、院長先生や一緒に仕事をする歯科医師の理解・協力が不可欠であり、三橋先生からの”歯科衛生士が顕微鏡を使うメリット”についてのわかりやすいお話に、参加者は大きく頷きながら聞いておられました。

次に座長の林智恵子さん(ネクスト・デンタル)から、顕微鏡は院外の歯科衛生士との横の繋がりを作るきっかけになるツールでもあるので、どんどん活用して仲間を作りながら、自信を持って楽しく仕事をしてほしい、今日は、みんなでワイワイディスカッションしながら、楽しい時間にしましょう!とお話があり、講義へと進行していきました。

まず和田莉那さん(吉田歯科診療室デンタルメンテナンスクリニック)から「一致団結!顕微鏡女子!」と題し、顕微鏡歯科治療のアシスタントから、顕微鏡歯科衛生士の教育など幅広いお話がありました。

次に増田佳子さん(デンタルみつはし)から、「明日から取り入れられる顕微鏡下のTBI」と題し、顕微鏡を使ったTBIのポイントを3つにまとめ、実際の動画を交えながら講義をされました。

3人目は、上田こころさん(武井歯科クリニック)から、「Thanks for the chance to see you」と題し、ご自身の顕微鏡との出会い、経験を紹介しながら、顕微鏡を使う理由、拡大することの優位性や、上達への道のりについてお話しされました。

そして最後は、林智恵子さんから、「歯科衛生士の未来に向けて」と題し、ご自身の顕微鏡を使うようになった経緯や、歯周治療の考え方の変遷についてもお話され、「顕微鏡歯科衛生士を世界に発信していきましょう」「歯の健康を考えることは、全身疾患の予防にも役立つ。健康のアドバイスができるような歯科衛生士になりましょう」というメッセージで締め括られました。

講義の後は、ペントロン社の顕微鏡を用いて実際にデモンストレーションが行われました。4人の講師それぞれのポジショニングや、ミラー、ハンドピースの持ち方など、同じ部位でも色々な見方・やり方があり大変興味深く、参加者からも活発に質問がなされ、非常に盛り上がりました。

最後に、吉田格先生(吉田歯科診療室デンタルメンテナンスクリニック開業)が閉会の挨拶を述べられ、セミナーは終了となりました。

懇親会にも多くの参加者が集まり、今後顕微鏡歯科衛生士の分野はますます広がり盛り上がっていくのだろうと、とても楽しく感じた1日でした。

(文責 新百合ケ丘南歯科 歯科衛生士 杉山幸菜)

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